音声メディアが「今」浸透する理由

ラジオは昔からあったのに、なぜ「今」音声メディアなのか?
この記事では、そういった疑問にお答えします。サービスが広く浸透するときには、そこには必ず理由が存在します。常に市場環境・ユーザー環境が下地にある中でサービスは展開されていくわけです。今回も具体的な統計値を見ながら整理していきましょう。

音声メディアが「今」浸透する理由

理由は「ながら聴き」が浸透したから

イギリスの公共放送BBCが2019年9月に、音声コンテンツであるポッドキャストについて、2400人規模の調査を行いました。そこでは、実に94%のリスナーが「ながら聴き」でポッドキャストを聴いているという結果でした。音声メディアは、ほとんどが「ながら聴き」で消費されているというデータです。

確かに、「ながら聴き」であれば、出勤時間や移動時間、家事や育児、いろいろな作業をしながら、平行してコンテンツを楽しんだり効率的に情報収集を行うことができます。まさに非常に忙しい現代にマッチしたサービス、それが「音声メディア」です。

別の記事でもお伝えしていますが、「ながら聴き」を実現する環境として、ワイヤレスイヤホンが普及してきたという点も、セットとなる大切な要素です。

動画メディアとの違い

音声メディアとは対照的に、動画メディアの場合は基本的に「視覚」と「聴覚」が必要になるので、「ながら聴き」はしにくいコンテンツになります。中にはラジオ代わりとしてYouTubeなどの動画コンテンツを「ながら聴き」しているユーザーも一定数いるわけですが、消費スタイルは音声コンテンツ寄りとなります。

音声メディアサービスの充実

当然ながら、「ながら聴き」をしたくなる音声メディアサービスがいくつも開始していることは、1番大切な要素です。動画プラットフォームの代表格であるYouTubeは、ユーザーの好みにあったオススメ動画を表示(レコメンド)してくれます。それと同じように、それぞれのユーザーの好みに合うパーソナライズされた多種多様なコンテンツを、多忙な現代人がすきま時間で「ながら聴き」で効率的に消費していく…これが現代のスタイルです。ここに音声メディア・音声コンテンツ・音声サービスがピンポイントで刺さったというわけです。

ますます音声メディアからは耳だけでなく、目が離せなくなりそうですね。

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