完全解説!日本の音声配信サービス 特徴&まとめ
いくつもある音声配信サービスについて、それぞれの特徴などを解説していきます。この記事で、日本の音声配信サービスの全体と、あなたにあったサービスが必ず見つかるはずです。ここでは、6つの音声配信サービスについて解説していきます。
himalaya ヒマラヤ


概要
中国でダウンロード数6億以上、アクティブユーザー1億2000万人以上の巨大サービス「シマラヤ」の日本版サービスとして、2017年にリリースされました。誰でも自由に配信をすることができ、ポッドキャスト配信にも対応しています。他のサービスよりも課金方法が多く、音声コンテンツの販売方法を配信者が選ぶことができます。
リスナー層
たくさんの種類のカテゴリーがありますが、「ビジネス」「雑談&ライフスタイル」「自己啓発系」「恋愛・悩み相談」が人気カテゴリーになっています。ビジネス書の著者がオリジナル番組を配信しており、ビジネスパーソンを中心とした20代後半から40代前半のリスナーが多いサービスです。
特徴
himalayaはもともとポッドキャストアプリとしてスタートしたサービスなので、ポッドキャストのフィードリーダーとホスティング機能を両方持っています。そのため、himalayaに並んでいるコンテンツは、himalayaで配信されたものだけでなく、他のポッドキャスト経由のコンテンツの場合もあるということです。これらをまとめてhimalayaの中だけで楽しむことができます。
課金システム
プレミアムコンテンツという課金システムで、音声コンテンツの単品販売・投げ銭・サブスクリプション課金の3種類のマネタイズ方法があり、配信者は自分にあった方法を選ぶことができます。そのため、コンテンツの有料販売を予定しているのであれば、himalayaからコンテンツ販売をすることができるのでおすすめです。
単品販売はいくつかのエピソードをセットにして無期限での買い切りとして販売するものです。有料販売の機能としてタイムライン機能があるので、配信者とリスナーがコミュニケーションをはかることができるので、コミュニティを持ったコンテンツ販売をすることができます。
サブスクリプション課金は、月額課金です。こちらも単品販売と同様にタイムライン機能をつけることができます。
投げ銭は、リスナーが金額を選んで、画面から配信者へ投げ銭することができる機能です。
Radiotalk ラジオトーク


概要
エキサイトブログを運営しているエキサイト株式会社の社内ベンチャー制度から2017年にスタートした、無料でインターネットラジオを始めることができるサービスです。ポッドキャスト配信にも対応しており、複数人での遠隔収録やボイスチェンジャーなどの、配信者が楽しめる機能があることも特徴です。
リスナー層
配信者・リスナーともに、18歳から35歳あたりがメインユーザーになっています。一般の方をはじめとして、クリエイターの配信者も多く、Twitterのユーザー層とも相性が良いサービスで、ピークタイムは夜9時過ぎです。
特徴
ポッドキャストとも連携しているので、Radiotalkに投稿したコンテンツは、RSSフィードを設定することで、その他のポッドキャストに配信することができるのも特徴です。さらに特徴として、法人アカウントのプランがあります。法人アカウントを活用することで、集客にもつなげることができるようになっています。
課金システム
コインを購入してギフトを贈る投げ銭機能があります。これからは、再生数が一定の基準をクリアすれば、再生数に応じて配信者にキャッシュバックされる広告モデルも準備されています。
REC. レック


概要
YouTubeでも有名なインフルエンサーがたくさん所属しているUUUMが運営しているサービスです。スマートフォンだけの簡単な操作で、すぐに配信者になれることが特徴です。スマートフォンで編集をしたり、事前に準備した音源をアップロードする形で配信することができます。
スマートフォンでの編集では、もともと用意されている効果音やBGMを簡単に挿入できるので、簡単にコンテンツのクオリティを上げることができます。
お題などの企画が定期的におこなっているので、コミュニケーションも楽しめる要素も多いサービスになっています。
Spoon スプーン


概要
ライブ配信と録音配信にも対応したサービスです。2016年に韓国でリリースされたあと、2018年に日本版がリリースされました。今ではアジアを中心に6言語で展開されています。
世界累計インストール数2600万、年間アイテム販売数48億円と、アジア全体で人気のあるサービスになっています。
配信方法としては、声だけのライブを最大で2時間配信できる「LIVE」、録音したものを配信する「CAST」、最大30秒の録音投稿機能である「TALK」という3種類があります。この「TALK」では、コメントや「スプーン」と呼ぶ投げ銭機能は使えません。Spoonは他のサービスよりもライブ配信が多いことが特徴です。
リスナー層
配信者とリスナーの属性はほぼ同じで、10代後半から20代前半のユーザーが50%を占めていて、若者に人気のサービスです。
Spoonのユーザーは「スプナー」と呼ばれています。ユーザーの傾向としては、声優好き、ラジオ好きなどの層が多いようです。
LIVEでは、寝落ち、聴き流しなど、とても気軽に聴いているケースが多く、SNSのような利用も特徴です。
ライブ配信が人気ですが、中にはTwitterで意見を集めてラジオ企画のようにオンデマンド配信しているケースもあります。
特徴
Spoonは、配信が手軽であることが特徴です。また、課金のハードルが低く、比較的リスナーがつく傾向があるので、配信者初心者でも、ライブ配信で手軽に楽しむことができます。LIVEからCASTに途中で切り替えることもできるので、ライブ配信の途中で録音として残すこともできます。切り替えは配信前と配信中のどちらでも選ぶことができます。
課金システム
「スプーン」と呼ぶ投げ銭機能があるので、リスナーはスプーンを購入して、お気に入りの配信者へ投げ銭することができます。配信者は、受け取ったスプーンをポイントに換金することができます。2021年には、オンデマンド配信であるCASTに、広告マネタイズの機能がリリース予定となっています。
stand.fm スタンドエフエム


概要
2018年にリリースされたサービスです。オンデマンド配信である「収録」と、ライブ配信である「ライブ」の2つの方法で配信することができます。
特徴的な機能として、「コラボ収録機能」では、オンデマンド収録・ライブ収録ともに、リモート通話で複数人での配信をすることもできます。
また、オリジナルのBGMも100曲以上用意されているので、配信者がすぐに配信を始めることができます。
リスナー層
ユーザーの年齢層は幅広く、全体的にバランスのよいサービスになっています。
stand.fmは「すでにあるコミュニティを濃くしていく」というコンセプトを持っているので、そのコンセプトが機能に反映されている点も特徴です。
特徴
リスナーから質問やお便りを簡単に募集することができるレター機能があります。
お便り募集画面で募集文を簡単にカスタマイズできるので、配信者にあったレターを募集することができます。
リスナーから届いたレターは、配信内で採用する形で配信することができ、採用したお便りの内容がSNS投稿のポストに反映されるようになっています。このレター機能をうまく活用することで、リスナーとコミュニケーションをとりながら配信することができます。レターの募集自体をSNSの投稿として活用することもできるので、レター募集やレターへの回答のSNS投稿自体が配信を知ってもらうきっかけにもなります。
ただ、一旦事務局が確認する方式なので、誹謗中傷や法令違反などのコメントは届かないようになっているのも特徴です。
stand.fmでは、配信の公開範囲を「全体公開」「URL限定公開」から選ぶことができます。YouTubeと同じイメージですね。
「全体公開」では、stand.fm内のチャンネル一覧に掲載されます。サービス内の多くの人に配信を聴いてほしいときは全体公開にして配信しましょう。
「URL限定公開」では、投稿URLを知っているリスナーだけが聴くことができます。「URL限定公開」を使うことで、ご自身が主催しているオンラインサロンやコミュニティ、企業であれば社内報告に使うなど、いろいろなケースで活用できます。
課金システム
配信のマネタイズとして、再生時間に応じて収益を還元する「パートナープログラム」と、配信者が有料チャンネルを設定する「月額課金チャンネル」の2つがあります。
どちらも機能は審査と承認が必要で、審査で承認されたアカウントだけが利用できるようになります。
配信者のstand.fmでの投稿、YouTube、SNSなどのフォロワー数や発信内容などふまえて審査がおこなわれます。
配信者が有料チャンネルを設定する「月額課金チャンネル」では、全てを限定公開するだけではなく、1秒単位で無料公開範囲を設定することができる点が特徴です。
現時点では、法人向けプランはありません。
Voicy ボイシー


概要
2016年にスタートしたサービスで、プロや芸能人、新聞社、企業が発信するコンテンツを含め、400以上の番組があります。Voicyで配信する「Voicyパーソナリティ」は審査制になっており、チャンネル開設の申し込みをして審査を通過すれば、配信できるようになります。ただ、この審査は非常に狭き門になっており、審査を通過するのは約2%と言われています。
リスナー層
ビジネス、インフルエンサー、芸能人など、幅広いジャンルの番組があります。
また、配信者が配信しやすくなるようにアプリ上で編集の負担が軽くなるような設計がされています。パーソナリティファーストですね。
20代後半から30代の情報収集や学習意欲の高いリスナーが多くなっています。
特徴
また、Voicyには、法人用アカウントのサービスも用意されています。
この法人用アカウントが特徴的で、会社のブランディングやプロモーションをするだけでなく、社内報告などで活用できる社員向けコンテンツの配信が可能になっています。このクローズドな仕組みを活用することで、経営者やメンバーの声を生で伝えることができます。
テレワークが進むここ数年で、社内ラジオという形で活用する会社も増えています。社内ラジオは生の声で届けることができるので、テキストよりも親近感を生みやすいものと言えます。
課金システム
配信者が広告主企業の表記とスポンサーコールを読み上げる広告プランである広告スポンサーと、リスナーが限定配信コンテンツに月額課金する「プレミアムリスナー」という2つの仕組みがあります。
この記事では、日本の主な6つのサービスについて解説してきました。
himalaya
Radiotalk
REC.
Spoon
stand.fm
Voicy
日本の音声配信サービスの全体と、あなたにあったサービスを見つけていただけることと思います。
この記事を参考にしていただきながら、ぜひ配信にもチャレンジしてみてください。
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